小規模な設備で発電ができるので送電設備が不要
従来の発電設備は巨大なタービンを回して電気を作り、各所へ送電するのが基本的な仕組みでした。一度に大量の発電が可能な一方で送電コストがかかる欠点もありましたが、太陽光発電の場合は発電設備そのものが小規模な物で済むため、個人宅や地域など小規模な単位で発電を行うことができます。そのため、大掛かりな送電設備を新たに用意する必要がありません。山地や離島など、長距離の送電設備を置くのが困難な地域に適した発電設備と言えるでしょう。
ソーラーパネルは工夫次第で場所を取らない
太陽光発電はソーラーパネルに日光が当たることで電気が作られます。日光が当たる面積を広く取るため、ソーラーパネルを広い範囲に置く必要がありますが、建物の屋根や壁などに取り付けることで置き場所が少ない地域でも発電を行うことは可能です。特に都市部など空き地が確保できない地域では限られたスペースにどれだけソーラーパネルを設置できるかが重要になります。一日の日照時間を考慮し、できるだけ長時間日光が当たる位置を確保するのが発電量を安定させる必須条件です。
設備の状態を良好に保つのが発電効率を下げない条件
太陽光発電の設備も他の発電設備と同様、経年劣化による発電効率の低下は避けられません。特にソーラーパネルは用途の性質上、日光や風雨に晒されるので傷みやすいと言えます。設備が傷むとそれだけ発電量が少なくなり、必要な電力の確保が困難になるのでこまめなメンテナンスが欠かせません。ソーラーパネルの法定耐用年数は17年と決められていますが、実際の性能は設置した地域の環境で大きく変わるので注意が必要です。
太陽光発電の価格は、経済産業省が算出した相場価格が目安になります。初期費用だけでなく、毎月の電気代や売電収入など総合的に判断する必要があります。